「親父いつ社長やめるの?」を読んで
鈴木浩文さんの
「親父いつ社長やめるの?
ー創業者があなたに事業承継しない決定的な理由ー」
を読みました。
衝撃的なタイトルですが
内容は、親孝行や人の気持ちを大切にした、とても素晴らしい本でした。
事業承継税制の特例措置について、
内容や注意点を分かりやすく解説してくださっています。
事業承継税制は
事業承継に伴う自社株の贈与税や相続税を猶予、免除する制度ですが
平成30年度改正(特例措置)で、10年間の期間限定で、大幅に使い勝手が良くなりました。
とはいえ、2028年まで
まだ時間があるわ~とのんびり構えていてはいけません。
2023年3月末までに
特例承継計画の提出が必要です。
また、贈与の時点で、役員就任から3年以上経過
していることも必要です。
使うかもしれないなぁと思われる方は
早めにご検討いただければと思います。
税制のほかにも、
企業理念やナンバー2との関係性など
企業にとって重要な事項が満載でした。
経営者は社員をほめることはあっても、誰にもほめられない
という部分は
経営者として特にグッときました。
弁護士(法人)である私は
遺言執行者として、
ボイスチェンジ機能の補完役として、
お役に立てるかもしれない!
と俄然やる気が増しました。
事業承継に関心をお持ちの方、
特に後継者候補者の方に
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
親父いつ社長やめるの?~創業者があなたに事業承継しない決定的な理由~
- 作者:鈴木浩文
- 発売日: 2018/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この春、契約ルールが変わります
2020年になりました。
企業と従業員と取引先と世の中にとっての利益を目指して
日々丁寧に取り組んでいきましょう。
2020年4月1日から、
契約に関するルールが大きく変わります。
契約書のひな型チェックは、されていますか?
ひとつずつ、押さえていきましょう。
【根保証の保証限度額】
*根保証契約について
保証額上限は定められていますか?
極度額の定めがないと「無効」になるので、要注意です!
★賃貸借契約の保証人も根保証です。
賃貸借契約書にも、保証極度額の定めが必要です。
【限度額をいくらにするか?】も経営判断です。
高すぎると、保証人を取りにくくなります。
(あまりに高すぎると、無効と判断されるリスクも)
低すぎると、損害をカバーできないケースも出てくるでしょう。
未払いが発生したときに
いかにスムーズに契約終了、回収手続きにのせるのか?
その線引きと仕組みを作っておきましょう。
変化はチャンスです。
今日も一日、できることをコツコツと。
よい一日になりますように。